Good to Go
最新科学が解き明かす、リカバリーの真実
様々なリカバリー手法についてアスリートである著者が実際に試しつつ、科学的に検証していく本書。
この中で面白かったのは「オーバートレーニング症候群」について。
いまだにはっきりとした原因は不明とされていて、症状の名前を変えてみたり、怪我からの復帰時に以前のようなハードな練習をすると陥りやすいや、睡眠などリカバリーが大事だと書かれていた。
自分の考えとしては筋肉が硬くなることの蓄積で交感神経優位となり自律神経が乱れること。
食事や睡眠でも筋肉の硬さが取れなくなっている状態であること。
なぜか?硬い筋肉は太くなることで血流の流れを阻害してしまう。これによって必要な栄養素や酸素が筋肉に行き届かなくなってしまう。
ただここまでは一般的なリカバリー手法で改善することもある。
厄介なのは筋肉の弾力性が失われた状態。
筋肉をゴムでイメージしてもらいたい。
伸ばしたゴムは伸ばした分、一気に収縮する。
でもこれを使いすぎたらどうなるか。
伸び切ったゴムは収縮せずに「だらーん」としてしまう。この収縮ができない状態が筋肉では力が入らない状態と重なる。
この状態をオーバートレーニング症候群と呼んでいて、長めの休息で解消することもあるが、
表層から奥にかけての筋肉をしっかり緩めていき、栄養を流してあげる。
さらに刺激を与えつつ、硬さや張りを戻していき、正しく使い、再度緩めてというのを繰り返していくことで元の正常な弾力性のある筋肉に戻すことが可能。
なんだか疲れが抜けない、力が入らない、やる気が出ない、気持ちが落ちやすい、
なぜ起きてしまうのかが分かればオーバートレーニング症候群も恐れる必要はないと感じつつ、
体の声に耳を傾け、充分な休息で準備を整えることが必要だと感じる本書でした。
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