ブヨブヨの筋肉と硬い筋肉の違い
「筋肉ってなんで硬くなるんですか?」
これは施術していく中でよくある質問です。
理由としてはオーバーユースとディスユースがあります。
まずオーバーユースは使い過ぎによる硬さ。
日常生活で使い過ぎている筋肉、普段の姿勢や癖などから負担の多くかかっている筋肉は硬くなってしまいます。
次にディスユースですが、これは使わな過ぎて硬くなってしまう筋肉です。
どちらも血流が関係していて、
オーバーユースでは使い過ぎた筋肉は元の柔らかい状態に戻すために身体の中にある栄養を使って回復していきます。
この時に栄養素が不足していたり、筋肉が硬くなり過ぎて栄養素が流れない状態ですと、硬さが残ってしまいます。
ディスユースでは使わな過ぎで硬くなりますが、何時間も同じ姿勢、日常生活で同じ動作が多く、他の筋肉に刺激が入らないので、そこの血流が悪くなり筋肉が硬くなっていきます。
今の筋肉の硬さが、どちらに該当して硬くなっているのか、この辺りがわかってくるとケアの仕方や、普段気をつけることが変わってくるので重要な視点となります。
■筋肉は柔らかいのに痛みがある
触ると
・コリコリと硬い筋肉
・骨やスジ状の筋肉
・ブヨブヨしている
・萎れた風船のような筋肉
・柔らかく弾力性のある筋肉
など色々あると思います。
硬さがある箇所は触診でもわかりやすく、対処も比較的簡単です。
緩め過ぎてしまうとスタティックストレッチと同じで伸長反射が起きにくくなり力が入りにくくなる事もあります。
硬いから怪我や痛みに繋がると安易に考えず、その人、その競技にとって、この硬さはどんな意味があるのか考えて、必要であれば残していく必要があります。
■萎れた風船のような筋肉
触ると柔らかいので問題ないと思いがちですが、ご老人の身体を触ったことがある人はわかると思いますが、筋肉が使えず、血流が流れない事で筋肉が萎れている状態です。
この状態は硬さも弾力もないので、力を入れたくても力が入らず、他の箇所がカバーしている状態です。
この状態の筋肉があると痛みに繋がります。アスリートの方にはあまり少ないように感じますが、もしあればパフォーマンスの低下を生み出している筋肉でもあります。
■ぶよぶよ萎れた筋肉の解決法
まずは筋肉に触れてみて変化が出るかを確認していきます。
長年栄養が流れていなければ変化はゆっくりですし、戻りやすさもあります。
そこから必要な栄養素をしっかり摂りつつ、意識的に筋肉を使い刺激を入れていくことが重要です。
今まで使っていない状態ですので、すぐに習慣や癖は改善しませんが、意識はすごく大事です。
よく鏡の前で筋肉を見ながら動かしたり、話しかけたり?している人を見ると思いますが、筋肉は自分で見て、触れて、動かしていくことで神経も通っていき使えるようになっていきます。
まだ身体の動くうちに色々試していき、筋肉に良いハリがあって、触ると弾力で跳ね返されるような、子どもの頃の筋肉に少しでも近づけると良いですね。
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